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4. 近代的なカミソリの製造工程
2) 近代的な刃の製造工程
b. 刃の仕上げ
適切に形成した刃は、きわめて丈夫ですが、スパッタリングと呼ばれる工程で硬質金属の層を刃先にコーティングすると、耐久性がさらに向上します。刃先から不純物を除去した後、高真空容器にイオン状態の不活性ガスを満たし、バヨネットに装着した刃とクロムを装填します。イオンがクロムに衝突すると、クロム原子がはじき出されて、刃先に密着します。
精巧な刃先のカミソリを使用しても、コーティングを施していないステンレス鋼の刃で毛を剃ると、毛の切断面とステンレス鋼の間に存在する摩擦で、毛が引っ張られて、剃り心地が悪くなります。刃先にバイダックスをスプレー・コーティングすると、この摩擦が低減します。
この物質は、ポリテトラフルオロエタン(PTFE)という低分子量のポリマーで、テフロンに似た低摩擦特性を持っています。このコーティングの膜を刃先に溶着して、276℃以上の温度で硬化させます。バイダックスをコーティングした刃でシェービングすると、バイダックスが刃先の表面に薄い層を形成するので、摩擦抵抗が低減して、剃り心地が良くなります。
シックのカミソリ刃はすべて、厳格な品質規格を満たしています。シェービング・システムの中には、コーティング特性や鋼組成がわずかに異なっているものもありますが、
すべて、各システムのシェービング性能を高めるための工夫といえます。

100倍に拡大した刃先 |

6万倍に拡大した刃先 |
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