青髭が目立つ原因とは?NG行動や目立たなくするケア方法を解説

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青髭が目立つ原因とは?NG行動や目立たなくするケア方法を解説

「髭を剃ったのに青髭が気になる」と悩む方は少なくありません。また、青髭を気にするあまり間違ったケアをすると、かえって悪化したり、肌トラブルを招いたりすることもあります。

この記事では、青髭が目立つ原因や悪化させてしまうNG行動、さらに青髭を目立たなくする対策について解説します。今日からできる正しいシェービング法もご紹介するので、青髭対策に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

 

青髭は肌の中の髭が透けて見える現象

青髭とは、毛穴の中にある髭が皮膚を通して青く透けて見える現象です。実際の髭の色は黒でも、光が肌の中で散乱することで青っぽく見えます。

 

青髭が目立つ4つの原因

毎日髭を剃っていても青髭が目立ってしまい、悩んでいる方は多いもの。ここでは、青髭が目立つ4つの主な原因について解説します。

 

髭の剃り残しがある

毎日の髭剃りで剃り残しがあると、残った髭が青髭として目立ちます。また、十分に深剃りができていないと青髭になりやすく、髭の伸びが早いと感じることもあるでしょう。

 

髭が太くて濃い

髭が太いと、剃った後の断面が目立ちやすく、青髭に見えてしまいます。また、髭が濃い(量が多い)方は毛根の数が多く、密集した髭が透けて見えるため青髭になりがちです。

 

男性ホルモンの分泌量が多い

髭の成長には男性ホルモン、特にテストステロンが関係しています。男性ホルモンの分泌量が多いと髭の成長が促進され、結果として青髭も目立ちやすくなることが考えられるのです。

男性ホルモンの分泌量は体質的なものですが、ストレスや過剰な筋トレ、偏った食生活などにより男性ホルモンの分泌量が多くなってしまうケースもあります。

 

顔の皮膚が薄い


顔の皮膚は、体のほかの部位よりも比較的薄いため、皮膚の下にある毛根が透けて見えやすいのが特徴です。さらに、皮膚の厚みには個人差があり、色白で皮膚が薄い方は青髭がより目立ちやすくなります。

 

青髭を悪化させるNG行動


青髭を目立たなくするために行ったケアが間違っていると、かえって青髭が悪化したり、肌トラブルを招いたりすることがあります。また、毎日の暮らしの中にも青髭を悪化させる要因は潜んでいます。ここでは、青髭を悪化させる主なNG行動について解説しましょう。

 

毛抜きや脱毛ワックスで髭を抜く

青髭対策として、毛抜きや脱毛ワックスで髭を抜くのは、おすすめできません。髭を抜くときに毛穴や肌にダメージを与えてしまい、毛穴の奥の毛嚢(毛包)部が細菌感染して炎症を起こす、毛嚢炎・毛包炎といった肌トラブルの原因となります。また、皮膚の内側で髭が伸びる「埋没毛」という状態を招く可能性もあるので注意が必要です。


除毛クリームを使う

青髭対策として、除毛クリームで髭を処理するのも避けましょう。

除毛クリームは、毛髪を構成するたんぱく質(ケラチン)の特定の結合を切断することで毛を軟化させ、ヘラなどで物理的に取り除くことで、毛を除去する仕組みです。

顔の皮膚は手や足といった部位よりも薄く刺激に敏感なので、除毛クリームの使用により、肌荒れや赤みなどの肌トラブルを起こす可能性があります。また、除毛クリームの成分が、目や口などに入る危険もあります。

 

日焼けをする

青髭が目立たないように、日焼けをして肌を黒くするのも注意が必要です。紫外線によるダメージはシミやしわの原因となり、将来的に肌トラブルを招く可能性があります。

 

青髭を目立たなくする4つの方法

青髭は体質や肌の性質による部分もありますが、正しく対策すれば目立たなくすることが可能です。ここでは、青髭対策として有効な4つの方法について紹介します。

 

正しい剃り方で深剃りをする

青髭を目立たなくするための基本は、しっかりと深剃りすることです。カミソリは刃を直接肌にあてるため電気シェーバーよりも深剃りがしやすく、青髭が気になる方におすすめのシェービング法といえるでしょう。

なお、カミソリを使用する際は、肌への負担を抑えながら深剃りをするために、正しい髭剃り手順を守ることが大切です。

 

ファンデーションやコンシーラーでカバーする

青髭に即効性のある対策が、ファンデーションやコンシーラーでカバーする方法です。あくまで一時的な方法ですが、青髭を目立たせたくない場面では強い味方になります。

ファンデーションは広範囲をカバーするのに適しており、肌全体の色味を均一に整えることができます。コンシーラーは青髭が気になる部分にピンポイントで使用するものです。

 

専用器具やプロによる脱毛を行う

青髭を根本的に解決したい場合は、専用器具やプロによる脱毛という選択肢もあります。髭の脱毛手段としては、自宅で使える光美容器からサロンでの光脱毛、クリニックでの医療レーザー脱毛までさまざまです。

それぞれ費用や効果、施術回数などが違うため、自分の肌質や生活スタイル、予算などに応じて比較検討しながら選ぶことをおすすめします。

 

髭を伸ばす

青髭が気になる場合は、あえて髭を伸ばすのもひとつの選択肢です。無理に隠すよりもスタイルとして取り入れることで、青髭の悩みをポジティブに転換できます。

 

髭を伸ばすメリットについてはこちら:印象の良い髭の伸ばし方は?メリットやお手入れ方法を解説

髭の整え方についてはこちら:理容師が解説する髭の整え方|タイプ別の剃り方と注意点

顎髭スタイルについてはこちら:顎髭のおすすめの整え方は?好印象に見せるスタイルを解説

 

青髭を目立たなくするシェービング法

青髭を目立たなくするには、カミソリを使ったシェービングが効果的です。適切な手順を踏むことで、肌の負担を最小限に抑えながら、しっかりと深剃りできます。正しいシェービング法を6つのステップで紹介しましょう。

 

STEP1:下準備

ぬるま湯や水で顔を洗い、ほこりや汚れ、汗などを落とします。次に、蒸しタオルで髭をやわらかくしましょう。蒸しタオルを使用するのが難しい場合は、ぬるま湯で髭に水分を含ませてください。髭が濡れてやわらかくなっている、お風呂上がりに髭を剃るのもおすすめです。

 

STEP2:シェービング剤を塗る 

1本1本の髭がシェービング剤で包まれるように、シェービング剤を顔全体に塗り広げます。

シェービング剤の役割についてはこちら:カミソリ時のシェービング剤の役割とは_選び方とともにおすすめの商品を紹介

 

STEP3:順剃り(毛の流れに沿って剃る)

カミソリを水またはぬるま湯で濡らし、毛の流れに沿って上から下に剃ります。

 

STEP4:キワ剃り(細かい部分を剃る)

鼻の下やもみあげなどの細かい部分を剃ります。カミソリの幅が狭くなるタイプや、刃の後ろに1枚刃が付いているカミソリを活用すると、キワまでシャープにデザインしやすいでしょう。

 

STEP5:逆剃り(毛の流れに逆らって剃る)

青髭が気になる方やどうしても髭が残っているところは、毛の流れに逆らって下から上に剃ります。

 

STEP6:保湿

顔に残ったシェービング剤を洗い流し、顔を拭いてから、美容液、化粧水、乳液、クリームで保湿します。

髭剃り後の保湿についてはこちら:髭剃り後の肌ケアは欠かせない!肌ケアアイテムの選び方と方法を解説

 

青髭対策には正しいシェービングが効果的

青髭は、髭の太さや肌の薄さ、ホルモンバランス、髭の剃り残しなど、さまざまな要因で目立ちやすくなります。

今日からできる青髭対策として効果的なのが、カミソリを使用したシェービングです。正しい手順で行えば、肌の負担を最小限に抑えながら、しっかりと深剃りできます。

また、髭剃り後はシェービング剤をきちんと洗い流してから顔を拭き、化粧水や乳液、クリームでしっかりと保湿して、肌トラブルを防ぎましょう。

 

 

教えてくれたのはこの先生!

上嶋祐太先生

新宿駅前うわじま皮膚科 院長。浜松医科大学卒。日本皮膚科学会専門医・指導医、認定産業医。東京大学医学部附属病院、東京警察病院、東京逓信病院の皮膚科にて研鑽を積み、形成外科のキャリアを併せ持つ。赤ら顔・血管腫治療のブイビームレーザーや、ほくろ除去、粉瘤(ふんりゅう)のくり抜き法など、手術経験は数万例に及び豊富。保険診療、美容医療のほか、スキンケアから個々に合った最適なカスタマイズ治療を得意とする。